《エリオット波動》と《フィボナッチ比率》による下降局面の想定
FXや株でチャートをテクニカル分析する際、《フィボナッチ数列》と対にして考えることでより正確な分析ができる《エリオット波動理論》という方法があります。
エリオット波動とは、アメリカ人のラルフ・ネルソン・エリオット(1871年~1947年)という株式アナリストか提唱した相場の分析法です。
1929年の世界大恐慌や、1987年のブラックマンデーを見事に的中させ注目を集めました。
エリオットが波動を考案したきっかけは彼が病気を患って療養中のことです。
療養所から毎日海を眺めていた彼は波には引いては押し寄せるリズムがあることに気付きました。
それがきっかけであらゆる事象にはサイクルがあり、相場の値動きにも一定のリズムがあるいう理論が考え出されたわけです。
その理論というのは《上昇5波・下降3波》と呼ばれる値動きで
《上げ→戻し→上げ→戻し→上げ》から《下げ→上げ→下げ》というサイクルです。
ただし実際の相場ではその波が綺麗に出るわけではなく、波の形が崩れたり数が違ったりするエクステンションと呼ばれる状態も多々あります。
またエリオット波動成立には原則があり、以下の条件があります。
第一原則
第3波が一番短くなることはない
第二原則
大1波を超えて第2波が安値をつけることはない
第三原則
第4波が第1波の高値を超えることはない
条件が色々あって瞬時に判断するのは難しいですが、上昇局面でこの原則に合致していてエリオット波動であると確認できたらフィボナッチ・リトレースメントを当ててみてください。
下落局面の想定がおのずと見えてくるはずです。