After living in Thailand

美容や健康、食べ物、そしてお金について綴っています。

50歳を過ぎて帯状疱疹になり、そして鬱になった

50歳の誕生日を迎えしばらくしたある日、風邪のひき始めみたいなザワザワっとした皮膚の痛みを感じて、


「なんかタチの悪いウイルスに感染したのかな?」


と思いながら5日間ぐらい様子を見ていた。


朝シャワーを浴びた後、突然みぞおちから右脇腹にかけて疱瘡が浮き出てきた。


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慌ててネットで調べてみたところ、「帯状疱疹」と言う感染症のようだ。すぐに治療法を検索しタイで手に入る薬を調べた。


帯状疱疹の治療ではNTT東日本関東病院が有名で、ネット上にある先生方の記事情報は大変ありがたかった。感謝感謝!


とにかく帯状疱疹だと分かったら直ぐに薬を飲まないと治りにくくなるということなので、薬局に行って「バルトレックス」という抗ウイルス剤を買って飲んでみた。

(日本では処方箋薬になっている薬でも、タイでは薬剤師のいる薬局であれば処方箋なしで簡単に買うことができる)

 
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が、一向に良くならない。
抗ウイルス剤の摂取期間5日間はとうに過ぎている。


薬を飲み始めてからも疱瘡は広がり続け、背中の中央付近まで広がった。水疱が破れグジュグジュになる。


精神的にまいってくる。

 

30年以上前に読んだ太宰治の皮膚と心を思い出す。


バルトレックスは値段が高いので2周目からは同類薬の「ビロゴン(アシクロビル)」に変え、塗り薬もビロゴン軟膏にした。


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水泡が引いてくるまでに二週間以上かかり、その後も小さな水疱が出たりひっこんだり、痛みと蟻走感が続く。


帯状疱疹は子供の頃に感染した水疱瘡のウイルス(ヘルペス)が体の中に残っていて、50歳を過ぎて体の抵抗力がなくなってきた時に再発症する病気らしい。神経節に寄生したウイルスが原因で起こる神経の疾患だそうである。

 

なかなか治らない。


皮膚の痛みと蟻走感(異常なかゆみ)との闘いだ。


この痛み、3ヶ月以上長引く場合は「帯状疱疹後神経痛」と言う病名になり、治療法はなく対処療法になり完治は難しくなるそうだ。日本ではペインクリニックへの通院になるそうだ。


お年寄りになるほどこじらせやすく、人生も終盤に入ってこの苦しみと闘っているのかと思うと本当に気の毒である。


アシクロビルでやっと水疱が引いたあとも、痛み止めの薬を飲み続けることになる。


基本的にリリカやアミトリプチリンなどの抗鬱薬かウルトラセットやトラマドールと言う阿片由来の成分などが配合された薬での対処療法になる。

 

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ウルトラセットがよく効いたが在庫している薬局が少なく、身分証の提示を求められたりした。トラマドールは処方箋が無いと売れないとのことだった。


色々と調べてみたら、アヘン成分が入っているので別の使い方をする輩が出てきて取扱が厳しくなっているようだった。


なので残るは抗うつ剤しかない。

ファイザー製のリリカ(プレガバリン)は高いので安価なアミトリプチリンと痛み止めのパラセタモールを併用することにした。


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アミトリプチリンも抗うつ剤なので効果が出てくるまである程度時間がかかる。飲み続けると気分もちょっと変な感じになり睡眠時間も長くなってくる。即効性がないので飲まなかったりする。


やがて色々と思い詰めるようになり、タイに来てから出てなかった鬱状態が再発してきた。


抗うつ剤なのになぜこんなことになるのか?

 

 

 

しかしながらこの精神状態からの脱出方法は心得ている。


動かないでいると体も休息を必要としない状態になって睡眠も浅くなる。帯状疱疹痕の痛みに神経が集中してしまうのだ。


激しい運動をして体を疲労困憊状態にして、そしてぐっすり寝る事だ。意を決して2年前に止めてしまった筋トレを再開することにした。


徹底的に体を痛めつけると筋肉痛で帯状疱疹の痛みが紛れる。

 

体を危機的状態にして "帯状疱疹どころじゃねーよ" と体に思い込ませるのだ。


激しい運動、タンパク質の大量摂取によって新陳代謝を促進し、メチコバールビタミンB12)を飲んで侵されてしまった神経を再生するのだという


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思い込みが大切だ。


プラシーボ!プラシーボ!

 

ついでに奇跡のハーブ、ツボクサのジューズも毎日大量に飲むことにした。


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そして半年後……。

 

帯状疱疹で苦しんでいたことなどすっかり忘れてしまっていた。


どうも治ったようだ。


あれだけグチャグチャだった疱疹の跡もすっかり消えて無くなっている。

 


がしかし、


私の意見としては、病院に行ける人はとっとと病院に行って医者から治療してもらったほうがいいと思います。